保育園の申込書を前にして、
「本当に行きたい園はひとつだけ。第一希望しか書かなくても大丈夫かな?」
「第二希望まで書いたら、第一希望に入りにくくなったりしない?」
と迷っていませんか?
ぽんママ第一希望だけにするか、複数園を書くか。申込書を前にすると、これだけでもかなり迷いますよね。
保育園で第一希望しか書かずに申し込むのが合っているかどうかは、「何としても予定月に入園したい」のか、「通園条件を優先したい」のかによって変わります。
希望園を増やしただけで第一希望の選考が不利になるというわけではないため、実際に通える園が複数あるなら、第二希望以降も書いておく方が良い場合もあります。
一方で、兄弟と同じ園しか難しいなど、現実的に通える園が1園しかないなら、無理に希望先を増やす必要はありません。
この記事では、保育園で第一希望しか書かない場合の注意点やそれが向いている家庭、希望園はいくつ書けばよいのか、希望順位の決め方までわかりやすく紹介します。
育休延長を考えている場合に知っておきたいポイントもあわせて確認していきましょう。
保育園で第一希望しか書かないのはあり?
結論からいうと、第一希望しか書かないこと自体がダメなわけではありません。
ただし、
「第一希望だけ書いた方が、本気度が伝わって受かりやすそう」
という理由で1園に絞ろうとしているのであれば注意が必要です。
認可保育園では、就労状況や家庭状況などを利用調整基準に当てはめて選考する自治体が多く、第一希望でその園を書いたからといって、それだけが基準で選考されることは基本的にありません。
実際に、希望施設の数や希望順位によって有利・不利にはならないと明示している自治体もあります。
ただ、自治体によっては、利用調整の点数が同じ家庭同士で並んだ場合などに、希望順位が高い方を優先するとしているケースもあります。
そのため、「第一希望に書けば絶対に有利」というわけではありませんが、自分の自治体で利用調整の点数が同点の時に、希望順位がどう扱われるかは確認しておくと安心です。
もし、第一希望しか書かなければ、その園に入れなかったときに、ほかの園で選考される機会はなくなります。
つまり、
第一希望だけにするかどうかは、「その園に入れなかった場合にどうするか」まで含めて考える必要があります。
ぽんママ第一希望だけにすれば有利、ではありません。むしろ「もし入れなかったらどうする?」まで考えておくのが大事です。
- 第一希望だけで選考上有利になるとは限らない
- 同点時に希望順位を見る自治体もある
- 第一希望に入れなかった場合の次の選択肢も考えておく
第一希望しか書かない選択が向いている家庭
「希望欄がたくさんあるなら、全部埋めないといけないのかな?」
と心配になるかもしれませんが、そんなことはありません。
第一希望だけにすることにちゃんと理由がある家庭もあります。
通える保育園が実質1つの園しかない
たとえば、第一希望なら自宅から徒歩10分だけれど、次に近い園は徒歩30分。
車もなく、駅とは反対方向となれば、毎朝そこまで送ってから出勤するのはかなり大変ですよね。
保育園は、入園できれば終わりではありません。
雨の日、子どもの体調がいまひとつの日、朝から荷物が多い日も含めて、数年間ずっと送迎することになります。
次のような場合には、無理に希望園を増やさないという選択も考えられます。
- 徒歩や自転車で無理なく通える園が1園しかない
- ほかの園では勤務開始時間に間に合わない
- 公共交通機関を使っても送迎が難しい
- 子どもの事情から利用できる施設が限られている
ただし、第一希望に入れなかった場合の扱いは、申込み前に確認しておきましょう。
ぽんママ希望欄を埋めるために、現実的に通えない園まで書かなくて大丈夫です。数年間通えるかを考えてみてくださいね。
兄弟と同じ園を最優先したい
兄弟同園をかなり重視している家庭もあると思います。
たとえば、
上の子をA園へ送る
↓
さらに下の子をB園へ送る
↓
そこから出勤
となると、毎日の負担は大きくなりますよね。
お迎えも2か所になるので、残業や電車遅延があった日はかなり慌ただしくなることも。
こんなときは、
| 優先したいこと | 考え方 |
|---|---|
| 兄弟を同じ園にしたい | 第一希望だけも選択肢 |
| まず下の子の入園を決めたい | 通える複数園を検討 |
| 送迎負担を減らしたい | 園同士の距離も確認 |
| 年度途中でも早く入りたい | 空き状況を広く確認 |
というように、自分の家庭で何を最優先するか整理すると決めやすくなります。
なお、兄弟が在園していることで加点されるかなど、利用調整基準は自治体によって違います。
「どこでもいいから入園したい」ではない
「第一希望の園なら復職したいけれど、それ以外なら育休を続ける」
「ほかの園なら認可外も含めてもう一度考えたい」
という家庭もありますよね。
園庭、保育時間、延長保育、保育方針、通園距離などを比べて、通いたいと思える園が1園しかないこともあります。
その場合、内定しても辞退する可能性が高い園を無理に書く必要はありません。
ただ、第一希望のみを書いていた場合、その保育園に入れなければ、そのまま入所保留になってしまいます。
「希望の園にこだわって入園すること」と「第一希望でなくてもいいので予定月に入園すること」のどちらを優先するのかを先に決めておくと判断しやすいですよ。
ぽんママ第一希望だけにするのが正解かは家庭によって違います。「入園そのもの」と「希望条件」のどちらを優先するか整理してみましょう。
入園を優先するなら第一希望しか書かないのは要注意
「4月には必ず復職しないといけない」
「できれば認可保育園のどこかに入りたい」
という家庭なら、第一希望だけに絞るのは慎重に考えたいところです。
希望園を増やしても第一希望が不利になるとは限らない
「第二希望まで書くと、第一希望への本気度が低いと思われそう」
と不安になる方もいるかもしれませんが、多くの自治体では、第二希望以降を書いたことで第一希望の選考に影響はありません。
たとえば東広島市では、第二希望以降を書いても第一希望の入所が不利になることはなく、第一希望だけで入れなかった場合は待機状態になるため、通園可能な園を複数希望することを勧めています。
そのため、
「第一希望だけなら熱意が伝わるはず」
と考えて希望園を減らすメリットはないと言えます。
ぽんママ第二希望以降を書いたからといって、第一希望への気持ちが弱いと判断されるわけではありません。ここは安心して大丈夫です。
希望園が少ないほど入園できるチャンスも減る
第一希望しか書かない場合の一番大きな注意点はここです。
| 申込み方法 | 第一希望が満員 | 第二希望に空きあり |
|---|---|---|
| 第一希望だけ | 入園できない可能性 | 原則、希望していないため対象外 |
| 第二希望まで記入 | 第一希望は難しい | 第二希望で選考される可能性 |
| 第三希望まで記入 | 第一希望は難しい | さらに選考対象が増える |
実際の選考方法は自治体によって異なりますが、第一希望が難しかったときの選択肢を増やすという意味では、通える園を複数書く方が、メリットがあります。
特に、4月入園を逃すと年度途中の空きが少ない地域では、次にいつ入れるかわからない場合もあります。
復職期限が決まっている家庭なら、
「第一希望にこだわること」
と
「保育園に入れなかった場合の影響」
を比べて決めることが大切になってきます。

じゃあ希望園はいくつ書けばいい?
「第10希望まで書けるなら、10園全部書いた方がいい?」
と思いますよね。
でも、絶対にすべての希望欄を埋める必要はありません。
考え方はシンプルで、
内定したら本当に通う園だけを書く
というのがおすすめです。
候補に入れるか迷ったら、次の項目を確認してみてください。
- 自宅から園まで無理なく送迎できる
- 園から職場・駅への移動が現実的
- 勤務開始に間に合う時間に預けられる
- 必要なら延長保育を利用できる
- 雨の日にも通える
- 園の方針に大きな違和感がない
- 内定の連絡が来たら「ここなら通おう」と思える
たとえば第一希望は自転車で5分、第二候補は自転車で8分などであれば、第二希望も十分現実的ではないでしょうか。
反対に、第二候補が自転車で25分かかり、急な坂道も多いとなれば、数年間の送迎を考えて候補から外す選択もあります。
希望園を増やすことと、通えない園まで書くことは別です。
ぽんママ「空欄があると不安だから」ではなく、「内定したら通うか」で決めると、希望園を整理しやすくなりますよ。
希望順位はどう決めればいい?
希望する園が決まったら、次は順位ですよね。
ここも、
「人気園だから第三希望に下げた方がいい?」
「空きが多そうな園を第一希望にした方が受かる?」
と迷いやすいところです。
多くの自治体では、希望順位そのものより利用調整の点数が優先されるため、基本的には本当に通いたい順に書くと良いと思います。
ただし、自治体によっては、利用調整の点数が同じ家庭同士で並んだ場合に、希望順位が高い方を優先することがあります。
そのような自治体で、
「第一希望の園は毎年かなり人気が高く、自分の家庭の点数では厳しそう」
「保育園に入れないと復職できず、本当に困る」
という場合には、実際に通いたい園の中から、比較的入りやすそうな園を第一希望にすることを検討するのもひとつの考え方です。
希望順位が同点時の優先基準になるのであれば、人気園だけにこだわるより、現実的に入園できる可能性も考えながら順位を決めた方がよい家庭もあります。
一方で、希望順位が選考に影響しない自治体では、第一希望を変えたからといって他の家庭との優先順位が上がるわけではありません。
そのため、まずは自治体の利用調整ルールを確認したうえで、「本当に行きたい園」と「何としても入園したい」という希望のどちらを優先するのかを考えて順位を決めることが大切です。
自分の利用調整の点数は、市役所に電話すると教えてもらえることもありますし、過去の内定最低点などがホームページで公開されている場合もあるので、一度チェックしてみてください。
- 希望順位が同点時の優先基準になるか
- 自分の利用調整の点数
- 過去の内定最低点や人気度
- 第一希望に入れなかった場合、どこまでなら実際に通えるか
ぽんママ「一番行きたい園」と「何としても入園したい」をどう両立するか。点数や過去の状況も見ながら、家庭に合う順位を考えてみてくださいね。

募集人数0人の園は希望から外す?
募集人数を見ると、
「0人」
となっている園もあります。
「どうせ入れないなら希望から外そうかな」
と思いますよね。
ですが、募集時点で空き0人でも、その後に転園や退園が発生して空きが出る場合があります。
自治体によっては、募集人数0人の園でも申込みを受け付けています。
そのため、本当に第一希望の園なら、空き0という数字だけを理由に希望から外す前に、申込み可能か自治体へ確認するのがおすすめです。
申込み前に市役所へ確認したい3つのこと
第一希望だけにするか迷ったら、自分で検索して色々と調べるより、自治体へ聞いた方が早いこともあります。
最低限、次の3点を確認してみてください。
- 第二希望以降を書いた場合、第一希望の選考に影響するか
- 同じ点数で並んだ場合、希望順位が優先基準になるか
- 第一希望に入れなかった場合、その後の申込みはどう扱われるか
保活では、
「こんなことまで聞いたら変かな?」
と気になるかもしれませんが、基本的には、疑問に思ったことをそのまま聞いてしまって大丈夫です。
ネット上の体験談よりも、住んでいる自治体の最新の情報をリサーチしておき、必要に応じて電話で確認するようにしてくださいね。
ぽんママ自治体によって選考ルールは本当に違います。迷ったところは、そのまま市役所に確認してしまって大丈夫です。
育休延長を考えて第一希望しか書かない場合は?
育休中の方の場合、
「第一希望しか書かなかったら、育児休業給付金を延長できないの?」
という点も気になりますよね。
ここは、保育園の選考とは別に確認しておきたいポイントです。
複数の保育園への申込み自体は必要ない
育児休業給付金の延長手続きでは、複数の保育所へ申し込むこと自体は要件ではありません。
つまり、
「第一希望しか書いていない=それだけで育休延長できない」
というわけではありません。
ただし、2025年4月から育児休業給付金の延長手続きが変更されています。
現在は、保育所などに入れなかったことだけでなく、速やかな職場復帰のために保育所利用を申し込んだと認められることも確認されます。
そのため、単純に「落選通知をもらえればいい」と考えるのは注意が必要です。
申込書のコピーや写真を残しておく
保育所に入れなかったことを理由に育児休業給付金の延長手続きをする場合、原則として、
- 育児休業給付金支給対象期間延長事由認定申告書
- 自治体へ提出した保育所等の利用申込書の写し
- 入所保留通知書・入所不承諾通知書など
が必要になります。
特に忘れやすいのが、自治体へ提出する利用申込書の写しです。
提出してしまってから、
「写真を撮ってなかった!」
とならないよう、申込み前にコピーまたは写真を残しておきましょう。
「入所保留を希望する」意思表示にも注意
申込書に育休延長に関する選択欄がある自治体もあります。
厚生労働省では、入所保留になることや育休延長を積極的に希望する意思表示をしている場合、延長が認められないと案内しています。
こういった部分は自治体ごとに文言が違うため、迷ったら申込み前に会社の担当者やハローワークへ確認しておくと安心です。
また、一度内定した保育所を辞退した場合は、原則として育児休業給付金の延長要件を満たさないとされているため、「内定しても通わない園」をとりあえず希望欄に書くのは避けた方が安心です。
ぽんママ育休延長も考えているなら、希望園数だけでなく申込書の内容や必要書類もセットで確認しておきましょう。

よくある質問
第一希望しか書かなかったら受かりやすくなりますか?
第一希望しか書いたという理由だけで受かりやすくなることは、基本的にありません。多くの自治体では利用調整の点数などをもとに選考します。ただし、同点時の優先基準として希望順位を見る自治体や、一部施設で第一希望者を優先するケースもあるため、自治体の最新ルールを確認してください。
第10希望まで全部書いた方がいいですか?
全部埋める必要はありません。希望する園を増やせば選考対象になる園は増えますが、「内定したら本当に通えるか」を基準に選ぶのがおすすめです。
第一希望しか書かなくても育休延長できますか?
複数の保育所への申込み自体は、育児休業給付金の延長要件ではありません。ただし2025年4月以降は、速やかな職場復帰のための申込みだったかなども確認されるため、希望園数だけで判断せず、最新の要件を確認してください。
ぽんママFAQまで読んでも迷う場合は、最後は「自分の自治体ではどう扱うか」を確認するのがいちばん確実です。
まとめ|第一希望だけにするかは「入園」と「通いやすさ」のどちらを優先するかで決めよう
保育園で第一希望しか書かないことで、選考上有利になることは基本的にありません。
ただし自治体によっては、同じ点数で並んだ場合の優先基準として希望順位を見るケースなどがあります。
一方で、第一希望しか書かなければ、第一希望に入れなかったときは待機となり、認可外保育園などを検討する必要が出てくる場合もあります。
入園そのものを優先したいなら、実際に通える範囲で第二希望以降も検討しておくと安心です。
一方で、
- 通える園が実質1園しかない
- 兄弟同園を何より優先したい
- その園以外なら別の選択肢を考える
という家庭なら、第一希望だけにする判断もあります。
大切なのは、希望欄をたくさん埋めることではありません。
「内定したら本当にここへ通う?」
と一度考えてみて、YESと思える園を書くこと。
保活では、申込書の書き方ひとつでも、
「これで落ちたらどうしよう」
と不安になりますよね。
でも、自分の自治体の利用調整ルールを確認して、家庭にとって現実的な選択肢を整理しておけば、あとから後悔しにくくなります。
第一希望の保育園に入園させたいという気持ちを大切にしながらも、「もし第一希望が難しかったらどうする?」というところまで家族で考えて、積極的に動いてみてくださいね。
ぽんママ第一希望への気持ちは大切にしつつ、入れなかった場合まで考えておく。それが、あとから後悔しにくい希望園選びにつながりますよ。



